古書店の出てくる夢を見た
昨夜見た、短い夢の話しである。なんの趣向もないし、風刺もない。ただの報告である。 わたしは仕事柄、書店にはよく出かけた。古書店もかなり覗いた。以前は、ネットで本を買うことがなかったから、その回数も多かった。神保町の古書店街にもよく出かけた。しかし、最近では、神保町に行くこともほとんどなくなった。近所の古書店もあまり覗くことはなくなった。 ところが、夢の中には、古書店がときどき登場する。比較的よく登場する古書店は, デパートのようなビルの中の店である。実際にそんな店に行ったことはない。そのデパートの建物は立派である。思い返してみれば、しばらく前に閉店した、台北大安の誠品書店のビルに似ているところがあるようだ。夢の中では、その店の書棚の配置もなんとなく理解しているようだ。自分の関心のある領域の書棚の位置も承知している。昨夜は、その書店から出て、近くにある、小さな古書店に入っていった。その店で、古くて薄い雑誌、昭和の中期くらいのものを手にとった。興味のある内容が収録されているような気がした。しかし、雑誌を開いてそれを探そうとすると、店内が満員電車のような混雑になり、雑誌のページが開けないのである。なんで、古書店がこんなに混んでいるのだろう、と思っていたら、また眠ってしまったようだ。これだけである。 この短い夢は、とくに感情的な色合いもなく、たんたんと事実が出現するだけであった。あの雑誌のに何が載っていたのかも覚えていないし、それを読めないことに特に苦痛を感じているわけでもない。古書店の混雑に感情が動くということもなかった。 夢に繰り返し出現する、ビルの中の立派な古書店も、その指し示す意味はまるでわからない。ただ、そういう夢を見たという事実だけが残っている。そのことが不思議である。 2025/10/26