異常気象の多発
このところ、中国中部、南部はあいつぐ大雨のため、大規模の洪水が発生している。重慶では強風と大雨で台風のような天気になり、当然のように洪水に見舞われている。このニュースは、世界中でそれなりに報道されているが、中国国内では驚くほど報道が少ない。しかも、その多くは、習近平が対策を命じたとか、誰それが対策に出かけたといった、対応に関する報道が中心であり、肝腎の災害の状況についての報道は少ない。 YouTubeやニューズの動画では、山崩れや、街中をながされていく自動車が次々と映し出されている。あれほど被害が大きくては、経済への影響も大きいのではないだろうか。 水害が起きると、中国政府は100年に一度の自然災害と説明することが多いようだが、近年、こうした洪水は毎年繰り返されている。となれば、100年に一度どころの問題ではない。 ところが、この異常な気象は中国だけではない。ヨーロッパではこの時期としては異常な高温に見舞われている。ベトナムやインドも高温である。ラオスは大雨である。日本でも台風の直撃が予想されているし、静岡県の海外では水温の上昇に起因する赤潮が発生している。気温の異常は地球規模の出来事なのである。 ところが、地球の気温上昇に責任のある二国、つまり米中は、どちらも為政者が地球温暖化を軽視する方針をとっている。しかし、そうした主観的な判断には関係なく、結果としての災害が連発するようになってしまっている。為政者の成長優先の政策は、この災害によって悪影響を受けることになるから、この政策は自己矛盾である。 経済が発展期にある場合は、災害はかえって声調を促進する結果になることもある。しかし、停滞期にある場合には、災害はマイナスの影響しか与えない。中国にとって、今回の災害が社会の負担になるのに加え、今後も新たな不安を生むことになりかねないのである。中国の不況があまりひどくなると、他国へ与える影響も大きくなる。間違った政策は世界全体に影響する。大きな戦争の危険性も心配しないわけにはいかないのである。 2026/05/31