仕事をしていた時には、データを読む作業が、多少は必要だった。そこで、統計の基礎を勉強した。その結果、標準偏差、偏差値、中央値、相関係数などは理解できるようになった。わたしの仕事では、それ以上は、勉強の大変さに比較して、それほど必要としないことがわかった。 だが、それでも統計を学んでいるうちに、自分の数学の学力が極端に落ちていることに気づかされた。わたしは、高校生の時には、数3の前半までは勉強したのである。入試でも数2Bまでは必要だった。だが、今となっては、よく思い出せないのである。国語、英語、社会は、高校以後もなんらかの形で触れ続けてきたのだが、数学(と理科)はほとんど縁のない生活をしてきた。なんどか、数学の学びなおしを試みたのだが、うまくいかなかった。 最近、説明のやさしさを売り物にした高校数学の参考書を買って、取り組んでみた。二次方程式の解法は、数1の中心であることがわかった。これは高校1年生の前半で学ぶことである。この参考書は、あまり難しい問題は取り扱わず、基礎的な事項の説明に注力している。それは、それでよいのだが、·説明の仕方がひどくまどろっこしいのである。この『とってもやさしい』というシリーズの参考書は、数学の説明としてやさしいというよりは、説明の理解があまりスマートではない学生を念頭においているようである。数学として「やさしい」というより、説明の仕方がやさしい、具体的には、基礎的な事項の復習、確認の作業を重視しているのである。そこが、やや、まどろっこしいのである。とはいえ、こちらもその程度の理解力になっていると思って、付き合っていくしかない。 若い頃に苦手だった順列、組み合わせは今でも苦手だった。得意の領域は減少し、苦手な領域は拡大しているのである。このペースで進んでって、微積まで到達できるものだろうか。 2025/09/21