あたらしい恐怖症

  暗くて、不気味な話題です。


 わたしが、高所恐怖症、集合体恐怖症などを持っていることについては、すでに何度か書いてきた。ところが、最近になって、今までになかった症状に気づいたのである。

 ネットニュースを見ていると、ニュースの合間に広告が出てくる。その一つに、肩の痛を治す薬の広告がある。富山常備薬と会社である。この広告、男性の裸の肩が描かれているのだが、その肩の関節付近が強いオレンジ色でに塗られている。おそらく痛みの患部を表しているのだろう。そのオレンジの部分から、痛みを可視化したものと思われる点線が放射線状に何本も描かれている。このイラストが、どうにも不気味なのである。理由はまったくわからない。

 別の広告で、ロボットないしは人体模型のような頭部が描かれており、その側頭部と頬の部分が外皮の部分が剥がされており、内部に電子回路のようなものが見えている。これも、なぜかひどく不気味である。

 さらに、別の広告で、木材でできた構造物が端からはがれて、小さい断片となってばらけていく動画がある。これも、不気味である。

 いずれも、不気味さは、一般の人には、ほとんど理解されないと思う。だが、わたしは、これらの画像を見ると、心がぞわぞわして、不安な気分になる。かなり気持ちが悪い。もちろん、こうした例は、これだけにとどまらない。


 理由はよく、わからない。特に体調が悪いわけではない。食欲もあるし、食ものもおいしい。気になって眠れないということもない。だが、ニュースサイトを閲覧していると、また、あの広告があるだろうな、と思うと、少し暗い気分になる。新しい画像にでくわして、また不安になるのではないかと懸念される。そのこと自体が、不安感のもう一つの形である。


 この症状は、以前はなかった。この一、二ヶ月、急に気づいたものである。こんな症状がつぎつぎに増えていくとしたら、それはたまったものではない。


2025/09/07


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