「マンガ家・つげ義春のいるところ展」

 表題の展覧会を見に行った。

 調布には、三人のマンガ家が住んでいた。水木しける、つげ義春、畑中純である。このうち、二人はもう故人になってしまった。そのお二人とは、直接お会いしたことがある。水木さんとは、ちょっとした会合で隣り合わせになり、一言二言、ご挨拶を交わした。畑中純さんは、その娘さんと我が家の娘が同級生で、母親どうしは多少のお付き合いもあった。わたしも畑中さんを何度かお見かけした。ところが、つげ義春さんとは、お会いしたことはない。一時、わたしはつげさんのご近所に住んでいた。そのことを知ってもいたのだが、なぜか誤嚥がなかったのである。だが、わたしの好みに一番合っていたのはつげ義春であっった。(調布市には吉田戦車も住んでいるが、三人とはやや系統が違うので、ひとまとまりにされることはあまりないようだ。)

 今回の展覧会、つげ義春の生涯を時代順に追って解説しており、その画業の全貌を知ることができる。構成を担当しているのが、美術史家なので、なんとなく学問的な雰囲気がある。つげの名作の原画をたくさん見ることができる。つげが、もう数十年も作品を発表していないことも、今回、あらためて気づかされた。しかも、最後に発表された作品「別離」は読んでいないのである。


 この充実した展覧会、驚いたことに入場無料であった。そのためということもあるまいが、平日の午前中にもかかわらずかなりの見学者が来ていた。小規模だが、グッズコーナーもあり、妻は藤原マキの絵日記と赤い花の主人公の少女をあしらったTシャツを買っていた。


2026/03/01


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