病人の戯言
一月に、うちの犬が足の怪我をした。左後ろ足である。痛みはないようだが、力が入らないので、ほぼ三本足で歩いている。散歩も近場しか行けなくなった。そのためた、急速に体力を失い、お漏らしをするようになってしまった。人も犬も歩けなくなると、衰えるのである。まあ、老犬ではあるのだが。
飼い主の方も、今週、また、風邪をひいてしまった。最近は、鼻が詰まって眠れなくなるのが、悩みである。もともと、風邪に弱いのだが、この冬はすぐ微熱がでてしまう。
わたしは、風邪をひくとよく葛根湯を飲む。葛根湯が体質に合うようである。台湾にいたときも、薬局に葛根湯を買いに行った。漢方なら本場なのだから、葛根湯もしっかり売られていると思った。しかし、実際には葛根湯は店の隅に、肩身が狭そうに陳列されていた。薬局の人に葛根湯をくれというと、ちょっと奇妙な顔をされた。台湾では風邪薬といえば、パブロンが圧倒的な人気である。日本人なのに、葛根湯みたいな時代遅れのものを買うのか、と不思議に思われたのである。こうした現象は、パブロンに限ったことではなく、また、台湾に限ったことではない。東アジタ、東南アジアで、日本の薬品への評価は高い。「神薬」などといってあがめ奉っている向きさえある。
話題は変わるが、台湾語の歌とえば、以前は演歌だった。それが、最近はポップス、ロック、バラード、ラップなど多様に拡大してきた。台湾語の歌手といえば、一昔前は、ルックスはあまり重視しなかったのではないか。名曲「人生的歌」の黃乙玲は、感じのいいおばさんだが、美人とは言いがたい。これは、全般に言えることである。國語、つまり中国語の歌の歌手の方が美人が多かったように思う。(大陸では、この傾向は一段と強い。)ところが近年、この傾向から外れた歌手が増えてきた。翁鈺鈞。杜忻恬さらに蔡家蓁が代表的なところではないか。(実物はYouTubeで簡単に見られます。)単に美人というより、ややアイドル的な雰囲気が混じっている。ただし、その分、歌そのものは、今一歩のような気がする。彼女たちが、他の歌手のカバーをしているのを聞くと、その感が強い。
以前、台湾の人向けの台湾語の参考書を見ていたら、台湾語の学習法の一つとして、台湾語の歌を聴いたり歌ったりする、というのがあった。そこに、著者が付け加えていたのだが、江蕙(台湾の伝説的な名歌手)の歌を、自分が歌うと、ひどく冴えない歌に聞こえるのはなぜだ、となげいていた。しかし、これは著者が原因というより、江蕙の方に原因がある。彼女の歌をカバーしている歌唱はたくさんあるが、たいていは大きく聞き劣りがする。元がすごすぎるのである。
だが、最近の美人歌手のカバーを聞くと、江蕙以外の先人の歌でも、そうじて聞き劣りが激しい。
芸能の道は難しいものである。
2026/02/15
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