スマホを買い換える
数日前まで、iPhoneXsという機種を使っていた。
最初のiPhoneは、3だったのではないかと思う。その頃は、携帯電話は二年おき
くらいで買い替えていた。当時は、機能の向上も大きかった。しかし、じょじょに買い替え期間は長くなった。Xsの場合、発売が2018年であるから、ひょっとすると、7年近くなるのかもしれない。驚いたことに、このiPhoneXsは、この間まったく故障せず、液晶も傷つかず、バッテリーの性能も落ちなかった。しかし、さすがに、昨今、この機種では対応できないアプリや機能も出てきた。液晶画面は綺麗でも、貼ってある保護シートには傷がついている。そろそろ買い替えの時期だと覚悟した。
今までの買い替えの時は、半分は仕事上の道具という認識があり、多少値が張っても、それほどには悩まなかった。しかし、無職になった現在では、高い機種においそれとは手を出しにくい。安価なアンドロイドという選択も考えた。iPhoneSeという選択肢も考えた。候補にしていたiPhoneSeは新しい世代では発売されなかった。色々悩んだ末、iPhone16eに落ち着いた。わたしは、あまり写真を撮らないので、これで十分だと判断した。
最近、スマホはネットで買うのが主流だという。前回の買い替えの時は、携帯屋の店頭で購入した。電話の設定は携帯屋の店員に頼んだ。だが、設定の移行は自分でやった。ひどく簡単だった記憶がある。ネットの情報をみると、電話の移行もそれほど難しくはないようだ。ということで、今度はネットで購入した。翌日、ついてしまう。
設定の移行は前回、経験したとおり簡単に済むように思えた。しかし、これまで使っていた電話のSimを無効にし、新しい電話のSimに移行しなければいけない。これが、簡単そうに思えたのだが、じつのところ、なかなか面倒だった。ポイントになる手続きのページへのリンクがわかりにくかったでのである。まあ、諦めずにあれこれやっているうちに、やっと正解に辿り着き、新しいiPhoneの回線が使えるようになった。アプリや写真などは簡単にコピーされた。結構面倒と言われるLineの移行も順調にすんだ。
簡単じゃないか、と安心した。ところが、ここから、新しい問題に遭遇したのである。
銀行の情報を見ようとアプリを起動したところ、古いiPhoneの情報が生きていて、こちらに権限が移行されていたないので、移行手続きが必要だというのである。(このへんの対応は、金融機関やアプリによって多少違うようだが。)本人やや口座の確認に、いくつかのパスワードなどの情報が必要になった。ところが、普段は使わないようなパスワードを要求される場面もある。見つからないと、再発行手続きを経る必要が出てくる。銀行からの電話確認を経る場面もあった。悪用を防ぐための防護措置が強化されたこと、金融などのように、スマホで安全への配慮の必要な仕事に対応するようになったことなどが背景にある。
銀行のアプリで移行作業が必要なら、PayPayでも必要ではないかと、気づいた。案の定だった。それなりの作業をしないと、新しい携帯で、PayPayの残金が使えないのである。またも、普段使わないパスワードを引っ張り出さなければならなかった。
こうした作業は、携帯ショップの店員には頼めないだろうから、機種変更をした場合には、どうしても自分で解決するしかないのである。これは、この手の作業に不慣れな人には、なかなかの負担である。
昨今のスマホは、名前はフォーンではあるが、もはや電話機とはまっく次元の違う存在になっているの。税金の確定申告、ワクチン投与経歴の証明などには、不可欠の存在といってよい。一人に一台は必要な機器なのである。マイナンバーカードを押し付けるのなら、国民にスマホ一台が貸与されてもいいくらいである。高校の学費が無償化されるのなら、スマホ代金も一定無償化されるべきではないだろうか。
あるいは、基本的な機能をもったフォルクススマホを開発してはどうだろう。
2025/04/20
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